生活

定年後の過ごし方いろいろ【男性編】

日本では、年金の満額受給ができない60歳に99.7%の企業(企業規模1000人以上「厚生労働省の平成27年就労条件総合調査」)で「定年」を迎えるそうで、これって、世界的にも珍しい事例だということです。

アメリカやイギリス・カナダ・オーストラリアなどではパイロットなどの一部職種を除いて、「定年制」は禁止されている国があるのです。

日本人は、定年について「そういうものだ」「だって定年なんだから」と容認されてきていて、だれもおかしいと感じることさえない。

「なんで小学校は6年なんだ?」と思う人はいないでしょう。それと同じで会社も60までなんだって身体に染みついているということです。

今回は、「定年入門」髙橋秀実著で紹介されていたいろんな定年後の過ごし方を紹介したいと思います。

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定年後の過ごし方   人生80年として


本の中で、「定年セミナー」のアドバイザーがホワイトボードを使ってある計算を始めたそうです。

人生を80年とすると「持ち時間」は

約70万時間(一日24時間×365日×80年=700800時間)

そのうち、睡眠や食事など「生活必要時間」(約30万時間)を差し引くと、活動できるのは40万時間しかない。

そのうちの20歳から60歳までの「就業時間」(一日10時間×250日×40年)は10万時間。

60歳から80歳までの「自由時間」(24時間-生活必要時間×20年)も約10万時間

で、「就業時間」と「自由時間」はちょうど同じくらいだという話しがでてくるのですが、アドバイザーは「充実させないともったいない」と続けていましたが、個人的には、ご多分に洩れず不安になるばかりでした。 

長生きしても、生活は大丈夫かな?という不安です。やはり先立つものはお金というところではないかなと思いますので・・・。

定年後の過ごし方   男性その1


男性Sさん(63歳)の場合

60歳で商業施設の運営会社を定年退職されて、再雇用も断りしばらくのんびりした後、ハローワークで紹介された「マンション管理人」の仕事に就かれました。

かつてお勤めされていた会社は20人ほどの中小企業で、50代になると役職に就かされ、天下りの上司とテナントさんとの間に立たされて、かなりのストレスを抱えていたそうなのですが、辞めた途端に、血圧や血糖値が下がって体調がよくなったのだそうです。

ただ、一週間もすると寂しくなって、写真をとりに航空自衛隊の基地に通ったそうなのですが、一年ほどで辞めたそうです。理由はSさんは、一匹狼で、仲間とつるむのが苦手だったからだとか。何か趣味を始めると、同じ仲間が集まってきますものね。一匹狼にはそれがウザかったのかな。

その後、家事などをこなしつつ、このままではマズイと思い始めたそうです。定年世代の男性は、家でぶらぶらしていると世間に思われることに耐えられないのだとか(あくまでSさんの場合です)

それで、見つけたのが「マンションの管理人」。週3回、朝8時半から午後5時半までの勤務。一日3万4000歩も歩けると晴れやかに話をされるSさん。

仕事内容は設備点検・宅配便の受付・引っ越しやトラブル対応、共用部分の電球の交換などということです。

お金を頂いて、しかも運動までできるって、一石二鳥だなって思いました。ご本人も語っておられるのですが、仕事が済んだ後のビールが美味しいのだそうです。素敵じゃないですか!

理想的な定年後の過ごし方ではないかと思いますが、「マンションの管理人」の仕事はニーズはあるのに、前職の地位が高い人は敬遠したがるそうです。なぜか?それは、プライドが許さないからのようです。なんだかもったいないですよね。

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定年後の過ごし方   男性その2

引用元:フリー画像

大手スーパーを60歳で退職したTさんの場合

大学卒業後、スーパーに入社して38年勤務されました。 定年は65歳だったのですが早期退職を希望されたのだとか。

勤務3年店舗勤務の後、本社に呼ばれて、商品部に配属されてすぐに衣類部門の責任者に抜擢されたそうです。

毎朝6時半発の電車に乗り、帰宅は夜の11時過ぎ、休みは年間約30日しかなく、当初楽できそうだという理由で就職したのに理想と現実はギャップがあったようです。

Tさんは激務のために2度も心臓の手術を受け、「身体障がい者1級」になられました。出世街道のトップに立ったわけですが、ご本人は同期で5番目くらいが良かったと言っています。

本社などに行かず、田舎の店舗で点数でいうと80点くらいの売り上げも悪くなく、目立たない感じ。同期にそんな方がいて、その方は65歳の定年まで勤め上げたそうで、出世をしたけれど早期退社したTさんと出世せずに定年まで在籍したその方と生涯賃金を比べるとその方の賃金が結局高かったのでは?ということでした。

Tさんは、60歳で退職後、隠居暮らしとして、奥さんと二人きりの生活だと思っておられたようなのですが、娘さんのご主人が海外勤務になったことで、娘さんとお孫さんとの同居することになり、お孫さんのお世話をしたり、ご自身のお母様の介護もなさっているのでご多忙だということでした。

孫のお世話、両親の介護・・・。自分にも降りかかってくる未来のような気がしています。

定年後の過ごし方   男性その3


東京生まれのOさん61歳の場合

弁護士を目指していたのですが大学のゼミの先生に「弁護士よりも宮仕えの方が楽だよ」とのアドバイスでエネルギー系の安定した会社に入社。営業職を経て、43歳で子会社に出向し、55歳まで勤務。本来なら再雇用で就くポストに57歳で就いて61歳で定年退職したそうです。

Oさんは、定年後は寂しいというのはそんな気がするだけ、ひとつの思い込みに過ぎないという考え方の方です。人とつるむことを良しとせず、働かなくて済むなら、働きたくないというスタンスの方。

もしかすると、日本人男性に少ないタイプなのかもしれないですね。働かない部下に説教するのは面倒とか、雑事も自分でこなしていたとか・・・。

定年後は、ふと中山道を歩こうと思い立ち、東京の日本橋から京都の三条大橋までの約530キロの道のりを歩くというもので、一回約30キロ進むということで、すでに軽井沢まで到達しているそうです。昔の人と同じようにぶらぶら歩くのだそう。Oさんの場合は必ず地図持参ということでした。

その壮大な散歩の体力をつけるためにジム会員になって、足しげく通っているのだそうで、大したものだなと思いました。

Oさんは、お子さんがおられず、奥様と二人きり。最近に奥様が暇そうに遊んでいるOさんをみて、「不公平だ」とのことで奥様も退職したのだとか。

奥様と二人で、散歩していると言うのですが、面と向かって会話をすることもないので、話しやすいということでした。お互いに前を向いて、風景をみながら、ネタが尽きないのかいいそうですね。

Oさんご夫婦に限らず、子育てが終わった夫婦が二人きりに戻った時、会話がないとか続かないとかいう問題が起きそうなのをしっかり回避できるというのは素敵ですよね!見つめあうといつか視点の先が交わった後は離れるだけのような気がしたりするのですが、同じ方向を見る平行線だと、交わることがないので、長く持つのかな?と思ったりしています。

引用元:フリー画像

まとめ


いかがでしたでしょうか?

定年後の過ごし方 男性編その2でご紹介したTさんは、心臓手術で休んでおられた時に古本屋で「ご隠居のすすめ」という本を見つけて、早期退社に踏み切ったらしいのですが一度読んでみたいと思います。

今回は楽しそうで生き生きしておられる方ばかりでしたね。あやかりたいなと思いました。