定年後の生活を考えた時、果たして自分はどんな風に過ごしたいのか?最近の最大関心事になっています。
最近は、再雇用で65歳まで、働く方が増えているようですが、ここでいう定年は一般的に60歳を基準に考えてみます。
これから迎える、定年後の過ごし方をいかに有意義なものにするかを徹底調査してみたいと思っています。
いろんなアンケート結果から、読み取れることを検証します。
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定年後の過ごし方~グラフから~
2012年に行われたアンケートで定年後(60歳以降の)普段の過ごし方についての質問。
「日々家事以外で「主に」どんなことをされていますか?」というものです。
※定年を迎えていない人(60歳未満の人)は、定年後普段どんなことをしていると想像するか?複数ある場合は、最大3つまで選ぶことになっています。

紫は既に定年されている方の回答結果
黄緑はこれから定年される方の回答結果です。
引用元:なんでも調査団
家事以外だとやはりダントツで趣味それも、習い事ではない趣味ということですね。
定年後、一日24時間、すべてが自由時間とはいかないまでも、仕事をしていた時間がポッカリなくなるわけなので、様々な過ごし方があります。
私の義母は75歳まで、親戚の方が経営している会社の経理事務を任されていました。バス通勤がきつくなったことを理由に退職したのですが、今の口癖は「毎日、することがなくて退屈」という言葉です。
75歳までフルタイムで働いていたので、地域の方とのお付き合いは希薄のようです。趣味も特にないようなので、これから探すのも面倒ということで、毎日テレビをみて、過ごしています。義母のことから、定年までに趣味を持ちたいなとつくづく感じてしまいます。
定年後の過ごし方~趣味~
世の中には、いろんな趣味があります。
一部をご紹介しますと
◆旅行系
- 温泉巡り
- 城巡り
- 神社・お寺巡り
- パワースポット巡り

◆スポーツ系
- ゲートボール
- 自転車・サイクリング
- 社交ダンス
- ジャズダンス
- 登山
- ヨガ
- ランニング・ジョギング
- ウォーキング
- 卓球
- 釣り
◆文化系
- 油絵
- 読書
- 写経
- 自分史
- 茶道
- 水彩画
- サックス
- ピアノ
- 写真・カメラ
- 天体観測
- 歌舞伎
- 狂言
- 囲碁
- 落語
- 英会話
- 美術館巡り
- ミュージカル鑑賞
- 工場見学
- 相撲観戦
◆手仕事(手遊び)系
- ガーデニング
- プラモデル製作
- スマホゲーム
- あやとり
- けん玉
- 麻雀
- イラスト
- レザークラフト
- 盆栽
- 家庭菜園
- ジオラマ
- フィギュア製作
- シルバーアクセサリー
- 篆刻
- 切り絵
- 陶芸
- 組み紐
- 折り紙
- 料理
- 刺繍
- ボトルシップ
- キャンドル作り
- ソープカービング
- フラワーアレンジメント
- フラワーボトル
- 粘土
- 日曜大工・DIY
- カリグラフィー
◆飲食系
- 紅茶
- コーヒー
- 地酒
- ワイン
- カクテル作り
- パン作り
- お菓子作り
- 山菜採り
- 手打ちそば
◆その他
- フリーマーケット
- ジャグリング
- 懸賞
- 海外ドラマ
- 骨董品
- 風水
- 化石・鉱物
- ブログ
- バードウォッチング
- 昆虫飼育
- オンラインゲーム
- カラオケ
- マッサージ
- SNS
- オークション
- 手相占い
- マジック・手品
など様々です。
まだまだありますよね?
手先を使うものは、脳の刺激にもなって、認知症予防によいと言われていますね。
私の友人に、趣味(習い事)で、作品を作るというのが抵抗あるというタイプの人がいます。作品が増えていくことがストレスだというのです。
置き場所がなくなってしまうことがイヤだと・・・。
前にフラダンスを習っていたら、発表会ごとにダンス用のドレスを新調しなくてはならなかったそうで、普段外出に着られないものがどんどんクローゼットに増えるのがストレスで続かなかったというのです。
そんな時は、趣味と実益を兼ねて、不用品をフリーマーケットやオークションで売り、お小遣いを稼いでみたら良いかもしれないですよね?
趣味は、好きなことをすることが醍醐味です。人と交わることを好まなければ、一人でできることを探せばよいなと思っていたのですが・・・。写真が趣味でカメラ片手に撮影現場に行くと、同じ趣味の方がいたりして、それなりのコミュニティーが出来ると言うことでした。それもまた楽しいのかもしれないですね。好きなことを極めるのも、情報は必要でしょう。
私が考えるに、趣味は好きなもの、興味のあるものであって、続けなければいけないものでもないので、飽きたら次を探せばいいだけの話かな?と思っています。
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定年後の過ごし方~仕事~
昨年10月に厚生労働省が発表した「平成29年高年齢者の雇用状況」では、平成28年6月1日~平成29年5月31日に60歳定年に到達した人の84.1%が継続雇用されているそうです。
高年齢者雇用確保措置で高齢者が65歳まで働けるように、
●定年の年齢を引き上げる
●希望者がそのまま引き続き働けるように「継続雇用制度」を導入する
●定年退職制度の廃止
のどれかの措置を取るように定めているのからですね。中には、再雇用を希望しない方もいらっしゃるようですが、今の時代、ほとんどの方が65歳くらいまではお仕事されているようです。
平成28年版高齢社会白書の内閣府が発表した人口統計によると、日本の人口の26.7%が65歳以上です。
2060年には、2,5人に一人が65歳以上になると言われています。
Q.定年後に再就職するならやりたい仕事はどれですか?というアンケートの結果
- 定年前の仕事を生かした内容:31%
- 趣味を生かした内容:55%
- タクシー運転手:2%
- 警備員:3%
- マンション管理員:9%
引用元:タクQ
日本政府が目指しているのは「一億総活躍社会」なのですが、内閣府の調査によると、「65歳を超えても働きたい」と希望する人が65.9%もいるのに対し、実際の就職率は20.1%なのだという現実があります。
これって、需要と供給がアンバランスという意味なのでしょうか?一概にそうとも言えないようで、というのも・・・。
再雇用制度を利用せずに転職する場合が考えられます。
職種は様々ですが、平成28年版厚生労働白書によると65歳以上の74.2%は非正規での仕事についており、嘱託社員やアルバイトのような働き方が多いようですね。
暇を持て余すよりは働きたいけど、自由な時間も欲しい。子供は独立したし、お小遣い程度稼げたらいいという定年後世代なら、頷ける結果ですよね。
定年後の過ごし方~運動~
定年後の過ごし方で、運動系の趣味を数多く紹介したのですが、やはり年齢を重ねると、体力に自信がなくなってくるものですよね。
少しでも体力維持に努めたり、体力づくりをしたりと活動する方が数多くおられます。
実際、経済産業省の24年度の統計資料をご紹介すると、シニア世代に支えられているスポーツクラブの実態がありました。
- 「スポーツクラブ使用料」支出金額全体に占める世帯主の年齢階級別シェアは
- ~20歳代 0.9%
- 30歳代 5.4%
- 40歳代 15.8%
- 50歳代 20.3%
- 60歳代 36.5%
- 70歳代 21.0%
なんと、50歳代よりも70歳代が多いなんて驚きでした。比率は男性よりも女性が多かったのも特徴でした。
私が前、通っていたスポーツクラブでは、お弁当持参で一日中運動(筋トレやエアロビ。水泳)をこなし、お風呂に入って帰宅するという強者60代が何人もいらっしゃいました。
既に顔見知りになっているようで、それなりのコミュニティーも出来上がっており、エアロビックスの教室に入ると既に居場所が決まっているような雰囲気に圧倒されてしまった記憶があります。まさにパワー全開といった感じでした。
そうやって、いつまでも健康(元気)でいることって、生涯現役を考える時には欠かせない大事なことですよね。
私も、無理のない程度に楽しく続けられる運動を見つけたいと思っています。あと10キロ痩せたらボルダリングをしてみたいというのが目標です。
定年後の過ごし方~その他~
冒頭のアンケートは、男女で比較すると、「仕事」や「運動」「テレビを見ている」との回答は男性の方が高く、「パート・アルバイト」や「買い物・ショッピング」「習い事」「友達・知人との交流/おしゃべり」は女性の方が高かったそうで、特に「友達・知人との交流/おしゃべり」は10%以上高い結果だったようです。
「その他」のフリーアンサーでは「ボランティア活動」という声が非常に多かったそうです。
私の友人は、ファミリーサポートという半分ボランティアのようなことをしている人がいます。これは、安価ではありますが、賃金も支払っていただけるということで、内容は子供さんを預かってお世話するというものです。ちゃんとした講義を受けて、お預かりするので、責任もあるのですが、とても楽しいそうですよ。
彼女は、ピアノ教室を経営していますが、午前中は暇だと嘆いていました。そこで見つけたのがそのファミリーサポートだったようです。
保育園にも預けられないちょっとした時間に子供を預かるというシステムらしく、彼女の場合は午前中だけサポートしているそうです。
上のお子さんが病気で通院したいけど、乳児を預かってほしい。とか、ママさんが美容院に行きたいので預かってほしいとか、そういう隙間時間を提供しているのだそうです。
子育ての経験もあるし、ビアノの生徒さんと日々接しているので子供の扱いは慣れていますが、赤ちゃんの扱いは忘れていたようで、講習会は有難かったそうです。
「赤ちゃんってパワー貰えるし、お金も少しいただけるし、ファミリーサポートして良かった!」と喜んでいました。

定年後の過ごし方で多くの元サラリーマンは、「定年後は“夫婦水入らず”でのんびりと余生を過ごしたい」と願っていたばすですが、やがてそれは“願望”に過ぎないことに気が付くようです。
積水化学工業の調査研究機関、住環境研究所が、55歳以上の男女を対象に行った『定年後の夫婦2人の暮らし方調査』(2012年)があります。
- 男性が12%
- 女性が30%
◆「夫婦であっても1人の時間が欲しい。それでこそ仲良く暮らせる」と思っている人
60歳~64歳に至っては、
- 男性が10%
- 女性が39%

◆「趣味は別々に」と思っている人
- 男性の14%
- 女性は27%
という結果がでていました。
このシビアな男女差の結果は、猛烈社員時代に家庭を顧みなかった男性が定年後に急に歩み寄ってこられても、という女性側の混乱の意思表示でもあるかもしれないです。
まとめ
定年後の過ごし方は、趣味や仕事、運動・ボランティアその他で有意義に過ごすというアンケート結果が多くみられました。
定年後と定年前の意識の違いも少し垣間見ることができますが、日頃の準備をしておくことが大事だなと感じました。
これからも、定年後の過ごし方についていろいろ考えていきたいと思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました。