名バイプレーヤーとして活躍してきた松重豊さんの初主演となると、これは絶対に観に行く!と、指折り数えてこの日を待っていました。
実は私も、不妊治療をした経験があるので、なんとなく想像はできるなと思いました。
でも、男性のそれもそれなりに結構過酷らしいと聞いていたので、それを松重さんがどう演じるのか?
興味津々でした。すると・・・。
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目次
「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」は、こんな映画!
劇場公開日 2019年10月4日(金)つまり本日1番最初の上映を観てきました。
解説
作家のヒキタクニオが自身の体験をもとにつづった同名エッセイを映画化。
本作が映画初主演となる名バイプレイヤーの松重豊が主人公となるヒキタクニオに扮し、妻サチ役の北川景子と年の差夫婦を演じた。
「ぱいかじ南海作戦」「オケ老人!」の細川徹監督が、男性不妊に直面しながらも明るく前向きに乗り越えようとするヒキタ夫妻の姿をユーモラスかつ叙情的に描く。
49歳の作家ヒキタクニオは、年下の妻サチと2人で仲良く暮らしている。
子どもは作らず2人だけで生きていこうと考えていたが、サチの言葉をきっかけに妊活を始めることに。
しかしなかなか結果は出ず、クリニックで検査してみると、不妊の原因がクニオにあることが判明する。
2人はショックを受けながらも現実を受け止め、夫婦で力を合わせて全力で妊活に取り組んでいく。
2019年製作/102分/G/日本
引用元:映画.com
映画『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』怒涛の妊活奮闘シーン!【10月4日(金)全国公開】
北川景子、松重豊の「ダメ金玉」発言に… 夫・DAIGOの差し入れでまさかの三角関係!? 映画『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』完成披露上映会
作家のヒキタクニオさんのエッセイを、細川徹さんが脚本・監督した同名の映画です。
ヒキタクニオさん
「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」の感想は?

泣いたり、笑ったりと忙しい中にも、ホンワカした温かみがある素敵な作品でした。
私は、松重豊さんが大好きなので本当に楽しみだったのですが、奥様役の北川景子さんもとっても魅力的でした。
北川景子さんのすっぴん顔も話題になりましたが、やはり美人はすっぴんでも美人!
DAIGOさんはお幸せだな~と思ったりしました。
松重さんは、北川景子さんと二回り年が違うので、夫婦に見えるか心配だったようですが、ちゃんと夫婦に見えました!
私の個人的な印象ですが、一時期松重豊さんが凄くお痩せになっているように見受けられて、本気でご病気なのでは?と心配していましたが杞憂でした!

ドラマ24「孤独のグルメ Season8」が、始まります!
10/4(金)テレビ東京系深夜0時12分から0時52分(地域によって放送日が異なる)
この作品は企画の立ち上げから、企画・プロデューサーの前田さんと細川監督で4年半もの間、根気強く不妊治療の取材を続けてこられたそうです。
デリケートなテーマ過ぎて、何度かめげそうになったこともあったようです。
劇中不妊治療についての詳しい説明があってわかりやすく、今まで不妊が気になりつつ、なんとなく真剣に向き合ってこられなかったご夫婦も気軽に観に行くといいかなと思いました。
紆余曲折がありつつ、夫婦がより強い絆で結ばれていく様子がとても素晴らしかったです。
ヒキタさんは、不妊に効くと言われたことはすべてやり尽くすところが凄くいじらしくて、ちょっと滑稽で、不謹慎にも笑えました。
え?そんなことまで?ということもあれば、何を根拠に?と思うものまであったりします。
人間は、藁をもすがる気持ちになれば、本当になんでもできちゃうものだなと思います。
登場人物がとても少ない作品でしたが、キャストの方それぞれに良い味出していました。
特に、奥様のサチさんのお父さん役の伊東四朗さんの頑固おやじぶりが印象的でした。
不妊治療って、終りを決めるのは夫婦です。
今度駄目でも「次こそは!」という期待は、ある意味残酷だったりします。
生理がくるたびに絶望する女性側と、また容器の中に精液を取らなくてはとなる男性側と。
あと何回で授かるのか、神様だけがご存じ?いや、神様でもご存じないかも?
子供に恵まれるという目的に到達するまで、エンドレスなループへの引き込まれることになるわけで・・・。
私は不覚にも自分の時のことを思い出して、途中苦しくなり、泣けてきたりしました。
さっきまであんなに笑っていたのに!
この映画が世の不妊に悩むご夫婦の元気の素になるといいなと思います。
「楽しみながら妊活しよう」という感じから始まって、それでも軽くなりすぎず・・・。
脚本を読んだ全キャストが「これは温かなラブストーリーだ」と受け止めたということでした。
本当にそんな空気を感じ取ることができる作品に仕上がっていました。
私は映画を観終わった時に、娘が仕事から帰宅したら、抱きついて「生まれてきてくれてありがとう~」って言いたい気分になりました。
奇跡に感謝です。
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「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」のエピソードは?
エピソード1
撮影現場に作家のヒキタさんがお見えになった時は、ちょうどラストのシーンの撮影で・・・。
サチさんからの電話を待ちながら、仕事も手につかないという場面を見ながら、ヒキタさんは後ろの方で「こういう感じだったよ」と泣かれていたのだそうです。
脚本・監督の細川さんは、いろいろ思い出されたのでしょうけど、あんないかついブーツ履いているのに、カワイイ人だなと思ったのだとか。
エピソード2
松重さんは何気なく「僕は一途なの」と仰っていたそうです。
松重さんの奥様は学生時代からのお付き合いだということと、事務所がずっと変わらないことを言われたのだそうです。
企画・プロデューサーの前田さんは、その言葉にキュンとしたそうで、劇中に使われていました。
エピソード3
作家のヒキタさんの感想としてパンフレットに記載されていたのですが・・・。
ヒキタさん、松重さんにあだ名をつけてました。「日本一のへの字口」と。
男性不妊の原因は老化が一番多く、しかも対処する術がないことの理不尽さを耐え忍ぶへの字口と。
(実は私も松重さんって知ってはいたけど、こんなにへの字口だっけ?と思いました。
映画で主演でドアップを長時間観ていて、そのへの字口に今回は哀愁を感じました)
「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」を読んでみたい方はこちら
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映画とはまた、違った感想が得られるかも?
さいごに
映画の中で、ヒキタさんが産婦人科で居合わせたご夫婦に、後日バス停付近ですれ違うシーンがありました。
産婦人科でのご夫婦の姿と後日すれ違う姿が、対照的だったのですが、あのシーンにはグッときました。
ヒキタさんご夫婦はハッピーエンドになれたのですが、そうでないご夫婦も決して不幸ではないのだろうなと想像させてくれる優しいシーンだなと思えたのです。
不妊治療はお金もかかるし、なによりも精神的・肉体的な負担も大きいです。
この映画は男性に特に観てほしい作品です。
笑って、泣いて、忙しいけれど・・・ホンワカとした気持ちになれました。
松重豊さんの初主演映画「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」。大満足でした!!
最後までお読みいただきありがとうございました!